職業別施術法の違い
当院は、農業地区のど真ん中にあるので、農家の患者さんが多いです。
イチゴ農家、トマト農家など。
例えば、現在6月ですと、今まで取れていたイチゴの片付けをします。
ツタが長いので、それを引っ張るという作業が主体になります。
引っ張るという動作で、腕、特に二の腕が疲れます。
それに付随して、肩まわり、肩甲骨まわりの筋肉の疲労が出てきます。
また、引っ張る際、背中を丸めなければいけないので、
胸椎の7番から10番くらいまでの筋肉も硬くなります。
患者さんが、普段どのような動きをするのか想像し、
どの部分がどのように変化しているか予測しながら施術を進めます。
僕が、患者さんに、
「普段こういう動きをしますか?」
と伺うと、
「そうです。何で分かるの?」
とお返事を頂くことがあります。
占いでも何でもなく、身体の様子から、普段の動きが推測できるのです。
同様にして、デスクワーク業、接客業、運転手など、様々な職業がありますが、
それぞれのケースを踏まえて施術します。
また、職業だけでなく、腰椎ヘルニアがある、五十肩があるといった
疾患がある場合は、もちろんそのことも考慮します。
患者さんに一つお願いがあります。
治療の際、どんな些細な事でも結構です。
いつごろから辛くなったか、普段こんな動きをしている、こういう動きをすると痛む、
これがきっかけで痛むようになった、、、
もちろん私の方からも伺いますが、気が付くことは何でもおっしゃってくだだい。
些細な事にこそ重要な治療のヒントが隠れています。
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