鍼灸マッサージの刺激の曲線
鍼灸マッサージを行っている私達の基本、
「漸増漸減(ぜんぞうぜんげん)」、
だんだん強くしていって、ピークにたっしたら、だんだん緩めるという意味です。
・鍼
最初から強い刺激で行うことはしません。
刺激が強くならないように挿入、少し時間を置いて、じわじわっと刺激し、
後に数回強めに刺激、最後はゆっくり抜きます。
・灸
いきなりボッともぐさが燃焼することはありません。
もぐさを点火すると、
ゆっくり温度が上がっていき、ピークに達したら、ゆっくり温度が下がります。
・マッサージ
便宜上マッサージと書いてしまいましたが、指圧を例に挙げたほうがわかりやすいです。
いきなりギュッとは押さえません。
ゆっくり力をかけていき、頂点のところで少しキープ、後にゆっくり力を抜きます。
鍼灸マッサージの全てが漸増漸減で成り立っています。
家庭でマッサージをする際、どのように行いますか?と伺うと、
間欠的にぎゅっ、ぎゅっと力を入れるというお話をよく耳にします。
一度、漸増漸減で行ってみてください。
奥の方まで力がしっかりと届き、気持ちいいなと感じます。
特に力の抜け際に気持ちよさを感じることができます。
それから、間欠的に行うと、身体が揺れたりしますが、
漸減漸減はそれがありません。
マッサージをする側、つまり施術者も、漸増漸減で行うことで無駄な体力を使わずにすみます。
ですから、丸一日施術を行うことができるのです。
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