本治
肩・背中のこりを訴えて、定期的に施術を受けて頂いている患者さんの話。
幼少期に、喘息の症状がひどかったそうです。
その頃と比較すると、随分緩和し、症状もほとんどなくなったため、
通院もしていないとおっしゃっていましたので、
私もこれまで経過観察で対応していました。
今年に入ってから、喘息の具合がなんだかすっきりしないとおっしゃっていました。
春になり、急に喘息の具合が悪くなり、睡眠も全くできないくらい咳がひどくなって、
内科を受診されたそうです。
入院などはしないで、お薬で様子をみることに。
その後順調に回復し、すぐに回復されました。
そして、喘息が回復したのを境に、肩・背中のこりがかなり緩和し、
肩・背中の症状もかなり軽くなったとのことでした。
内臓の反応が体表に表れるということをはっきりと感じた瞬間でした。
それと同時に、私の施術において、呼吸器に対するアプローチが十分ではなかったことを
反省しました。
喘息はもちろん、慢性的に続いている疾病、症状がある場合、必ず身体にサインが出てきます。
それを察知し、偏りをなくすことが私達の施術の本来の目的です。
その時の症状を緩和させるだけでなく、東洋医学で本治と呼ばれる病気の本質を治していくことの重要性を痛感した瞬間でした。
今後は、その経験を活かし、症状も緩和させながら、根本的な部分での治療ができるよう心がけたいと考えております。
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